羽を失くした天使 ~祐一の場合

卑怯で 無責任な俺の ラインに

麻里絵が どれほど 苦しんだか。

想像はしていても 

俺は 自分で いっぱいいっぱいだった。


2日後 栄太さんから 呼び出され。

断り切れずに 会いに行った俺。


「祐一。どういうことだよ。麻里絵ちゃん 昨日 店で倒れたんだぞ。何考えて いるんだよ。」

栄太さんに 言われて 俺の胸は 締め付けられたけど。

もう 俺には どうしてあげることも できない。


麻里絵は 俺に会えば もっと苦しむ。


「麻里絵を お願いします。もう 俺には 何も してやれないから。」

俺は 栄太さんに 全部話して 頭を下げた。

「祐一。お前は 大丈夫なのか?すごく顔色 悪いけど。」

栄太さんは そんな俺のことを 心配してくれた。


「俺のせいだから。仕方ないです。」

あの 優しくて 明るくて 幸せな世界が

俺の手から こぼれ落ちたことを 俺は 悟った。




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