羽を失くした天使 ~祐一の場合
「ねぇ 祐一さん。エッチして 私 変わったかな。」
瑞希は 可愛いことを言って 俺を見る。
「瑞希は とっくに 変わっていたよ。気付かなかったの?」
「えっ?いつ頃から?」
「俺と 会うようになって まもなく。」
「そんなに前から?」
瑞希は 探るように 俺を見る。
「素直になって。明るくなって。可愛くなった。」
まだ 納得していない顔の 瑞希に
「最初 会った時 瑞希は 寂しそうだったけど。どんどん 楽しそうになって。キラキラしてきて。俺 会う度 瑞希のこと 好きになった。瑞希の笑顔は 俺が 守りたいって思うし。もう 我慢したり 強がらなくていいんだよ。」
「そんなこと 言ったら 大変だよ。私 すごい甘えん坊で。独占欲強くて。わがままなんだから。」
瑞希との会話は やっぱり楽しい。
「いいよ?わがまま上等。俺 ママに 気に入られた彼氏だよ。器 大きいんだから。」
「私ね。友達が みんな彼氏いるのに ずっと 恋人いなくて。何も 経験してなくて。ちょっと 恥ずかしかったの。みんな エッチすると 変わるって言うから。だから私 変われないのかなって思って。でもさ。違うんだね。エッチすると 変わるんじゃなくて。誰かを 好きになるから 変わるんだね。」
「瑞希 俺のこと 好き?」
「うん。」
「言ってみて。」
「好きです。祐一さんは?」
「瑞希が 大好き。もう一度 食べたいくらい。」
甘い夜は どんどん 熱くなって。
2度目の 瑞希は 更に 俺を 夢中にした。