じれったい恋愛…~運命の人に気づくまで~
教室に入ると、またいつもの明るい笑い声やおしゃべりの声でガヤガヤしている。
『おはよう!』
久しぶりに会うクラスメートたち。
みんな元気そうで良かった。
『あ、みっちゃん、おはよう!』
岩山君や熊倉君たちが声をかけてきた。
そこには恥ずかしそうに立つ隆君もいた。
『おはよう!』
元気に挨拶する。
夏休み中にも、この人たちは何度もバイト先に食べに来ていた。
久しぶりという感じはしない。
でも、数日前に会ったきりだったので、みんな、いつも通り元気そうで良かった。
『みっちゃん、何か、いつもより元気そうだね。
何か良いことでもあったん?』
(す、鋭い…!さっきまで大好きな水谷先輩と一緒に登校してきたから、たくさんの元気と幸せをもらった、なんて、この人たちにはとても言えない…)
『え?う~ん、そうかな?普通だけど?』
『そっか~、もしかして、俺に会えて嬉しいとか?』
『はぁ?もう何言ってんの~?
そんな冗談言って~!』
『違うよ!みっちゃんは俺に会えたから、嬉しくてこんなに元気なんだよ!ねっ?みっちゃん?』
『もう~、熊倉君まで~!』
岩山君と熊倉君はよくこんな冗談を言って私をからかうんだ。
横でにやけながら立っている隆君。
岩山君と熊倉君は、そんな隆君をみて首に手を回して、じゃれるみたいにこう言った。
『なんだよ!お前はみっちゃんに会えて嬉しいんだろ?顔がにやけてるぞ~!!(笑)』
『そうだよ!こいつは~!
全く、顔と態度に出過ぎ~!(笑)』
そんな事で盛り上がってる。