じれったい恋愛…~運命の人に気づくまで~
中西君?確かにクラスにいたなぁ。
たまに目が合う人だ!
何だろう、何の話かなぁ。
話の検討もつかずに約束の場所へと向かった。
○○公園は私の家のすぐ近くのわりとよく知られている大きめの公園だ。
公園につくと中西君はすでに来ていた。
私と3メートル位のところに立つ、中西君は話を始めた。
『ごめんね、休日に急に呼び出して…。
あ、あのさ、実は俺、緑川さんの事が好きなんだ。
初めて会って最初は可愛いなと思ってたんだけど、見てるうちに緑川さんの優しいところとか色んなところがいいなと思って、好きになっちゃったんだ』
『えっ? …ありがとう!
こんな私をそんな風に思ってくれるなんて…』
『あの、もし良かったら俺と付き合ってください!お願いします!』
『……。
ごめんなさい!私、好きな人がいるの。
だから、ごめんなさい!』
『そう、なんだ…。
その人と付き合ってるの?』
『ううん、ただ 好きなだけなんだけど…』
『じゃあ、俺と付き合ってよ。
付き合ってないなら…』
『ううん、ごめんなさい!
それでも、気持ちは変えられないから中西君とは付き合えない。
でも、こんな私を好きになってくれてありがとう!
中西君ならきっと、私なんかよりずっとステキな人と出会えるはずだから、いい人、見つけて幸せになって!』
『………。
わかった。ありがとう!
緑川さんも頑張ってね』
『うん、ありがとう!』
『んじゃ、また学校で!』
ビックリした。ドキドキした。
こんな風に男の子にちゃんと呼び出されて告白されるなんて初めてだった。