じれったい恋愛…~運命の人に気づくまで~
バイトの時間まで少し余裕があったため、ゆっくりと自転車をこぎ、バイト先へと向かう。
それでも余裕で、少しの間、バイトの制服に着替えてから事務所で座って休むことにした。
バイトの仲間たちが入れかわりの時間。
私は今日も夕方から夜までバイトする。
仕事していれば少しは他のことを考えずに済む。
そう思い、バイトに集中するために、気持ちを切り替えて明るく挨拶した。
『おはようごさいます!』
よし!仕事に集中して頑張るぞ!
―――暗くなった夜の街並み―――
会社帰りの人たちが駅前通り沿いにある、この店の前を通りすぎていく。
もう少ししたら、先輩もこんな風に夜まで仕事と学校に追われるんだな…。
集中しているはずなのに、こんな事を、ついつい考えてしまう。