じれったい恋愛…~運命の人に気づくまで~
*気づかぬ気持ち、砕けそうな心*
私の心はこんなにも、もろいのか。
どうすることもできず勝手に涙が流れ落ちる。
ヤバい、誰かに見られる…。
そう思い、すぐにいつものように、机に顔をうずめるように伏した。
少しして、また中島君の心配する声が聞こえる。
『どうした?大丈夫?』
(大丈夫じゃない、全然、大丈夫じゃない。
助けて!中島君!私、消えてしまいそうだよ。
どうしたらいいの?助けて!)
そう心の中で叫んでいた。
でも、こんな事を口にする訳にもいかず、黙ってじっと耐えていた。
すると、中島君は私の肩を引き上げ顔を上げさせた。
『えっ?泣いてるの?』
心配してくれる中島君。嬉しかった。
でも、彼氏でも何でもないのに、甘えるわけにいかない。
『泣いてないよ!』
そんなウソを言って、顔を隠すように机に再び伏した。
『何かあった?どうした?』
優しい彼の言葉。
このまま、この人に支えてもらえたら、どんなにいいか…。