じれったい恋愛…~運命の人に気づくまで~
ある日の休み時間。
私はいつものように、机に伏していた。
すっかり慣れてきた中島君との時間。
私の頭を優しく撫でながら、時に私の髪をいじりながら、こんな事を言ってくれる。
『ねぇ、どうしたの?元気出して!
緑川さんは笑顔が一番だよ。僕は緑川さんには笑っててほしいな』
『おーい!大丈夫?
もしかして寝てるの?眠い?』
彼の声は聞こえてる。でも、力がでなくて、こうしてる。
目はつぶっていたけど、寝てないことを証明しようと顔を上げる。
ビックリした!
私が目をつぶって伏したまま、声のする方に顔を向け、顔を少しだけ上げて目を開けると、目の前に中島君の顔があった。