じれったい恋愛…~運命の人に気づくまで~
*友達として*
10月のある日のバイト中。
いつものように、隆君が岩山君たちと食べに来ていた。
ここに来てからどれくらいの時間、いるのか。
最初はバーガーと飲み物。
2度目はポテトと飲み物の追加。
そして3度目はアップルパイ。
こんな風に何度も私のいる所に、注文をしに来る。
しばらく悩んでいた私。
注文をとりながら、不要な紙の裏にメモを書く。
《明日、ちょっと話があるんだけど、あの空き教室に放課後、来てくれる?》
書いたメモを隆君にそっと渡す。
それを、こっそり見る隆君。
みるみると顔が明るくなり、すぐに
『わかった!』
と嬉しそうに返事する。