じれったい恋愛…~運命の人に気づくまで~
私は、彼女になるために話があると言ったわけではない。
友達として付き合っていきたい、と言いたいのだ。
それなのに、岩山君たちのところへ戻ると歓声が聞こえた。
『おっ!やったな~、おまえ!
ついに実るのか~!良かったな!!』
そんな声が聞こえてくる。
期待させてしまった。そんなつもりじゃなく、話があると言っただけなのに…。
勘違い、してるよね、みんな。
翌日の放課後。
約束通り、あの空き教室に行った私は先に来ていた隆君に話を始めた。
『ごめんね、呼び出したりして』
『ううん!嬉しかった。まさかみっちゃんから話があるなんて、言われると思わなかったから、すんごい嬉しかった』
はぁ、期待してるんだろうな…。
でも、ちゃんと伝えなくちゃ。