じれったい恋愛…~運命の人に気づくまで~
*好き&尊敬の気持ち*
ある日、りこちゃんが慌てた様子で私のところに来た。
何事かと思って話を聞くと、どこかから仕入れた情報によると、水谷先輩がバスケ部を辞めるそうだ。
私は驚きと悲しさで一杯になった。
何で?どうして?何があったの?
話を続けるりこちゃんは思いもよらないことを口にした。
『何かね、休部になってる野球部が復活するみたいで……。
水谷先輩は野球部に転部するみたい…』
(えっ?野球部に?バスケ━━野球???
バスケが好きでバスケ部に入ったんじゃないの?
本当は野球がしたかった?)
訳がわからず、心配だった。
そして私は思いきって先輩に事情を聞いてみることにした。
その日の放課後、話がしたいと呼び出しそれに応じて来てくれた先輩。
私は心配と不安な気持ちを隠しきれないまま、話を切り出した。