じれったい恋愛…~運命の人に気づくまで~
中島君とは、先日の席替えで前と後ろの席。
彼が前で私が後ろだ。
休み時間だけでなく、ちょっとゆるい授業や自習など、いつも後ろを向いて私に話しかけてくれる。
『もうすぐ2学期も終わりかぁ。
緑川さんは年末どうやって過ごすの?』
『う~ん、たぶんバイトかな』
『そうなんだ。じゃあ、緑川さんのバイトしてるとこに食べに行こっかな~(笑)』
『あはは、うん、おいで!
でも、中島君は他に予定ないの?』
『あ、まぁ、少し前からバイト始めたから、まぁ、バイトもあるにはあるけど。
でも、俺のはたまにしかないから。
緑川さんはいつもバイトしてて、偉いと思ってるよ!』
『いやいや、私なんて偉くも何にもないよ!
ただ、バイトしてればお金も貯まるし、色々あまり考えなくてすむから…』