じれったい恋愛…~運命の人に気づくまで~
その日のお昼休み。
トイレから出て廊下を歩いている時に、久しぶりに岩山君に話しかけられた。
『みっちゃん!
あのさ、まさかとは思うけど…。
誰かと付き合ったり、してないよね?』
答えに詰まる私――。
(どうしよう…。本当のこと、言えないよね…)
『どうなん?何か、中島といい雰囲気だったようだけど?まさか、隆を振っておいてあいつと付き合ってる、なんて事、ないよな?』
(こ、怖い…。気づかれてる?どうしよう…)
岩山君に本当の事を言えず、自然と後ずさりしていた。
そんな私を追い込むように、近寄ってくる岩山君。