じれったい恋愛…~運命の人に気づくまで~
1年生のもう少しで1学期も終わる頃、
私はクラスの遠藤君に呼び出された。
学年の教室が並ぶ、たまにしか使われない教室。
放課後、約束の場所へ行くと遠藤君はもう、来ていた。
『ごめんね、急に呼び出して』
『ううん、大丈夫だよ』
遠藤君はわたしと1.5メートル位離れたところに立ち、話を始めた。
『あのさ、実は今日呼び出したのは、自分の気持ちをどうしても伝えたくて…』
『え?それってどういう…?』
『あのさ、緑川さんは気づいてなかったかもしれないけど、俺、緑川さんの事が好きなんだ』
『え?そうだったの?
……ありがとう!』
『もし緑川さんさえ良ければ、僕と付き合ってください!』