じれったい恋愛…~運命の人に気づくまで~

電車は満員に近く、ドアの近くに2人で立つことにした。
彼は私を守るようにこちらを向いて立ってくれた。


電車の揺れや後ろから人に押されると、2人の距離が縮まってドキドキした。

彼はその度に『大丈夫?』と私を気遣ってくれた。

彼の優しさが嬉しい。


目的の駅に着いた。


『今日は初めてのちゃんとしたデートだね。
でも、僕なりにどんな風に過ごそうか、色々プランを考えてみたんだけど、どんなのが緑川さんが喜んでくれるのか、分からなくて…。
だから、一緒に決めながらでも、いいかな?』


『うん!もちろん!一緒に考えながら、その時々でっていうの、私、嬉しい。
何だか、一緒に何かを考えたりするの、楽しそう…』

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