じれったい恋愛…~運命の人に気づくまで~

彼は私の肩を両手で持って、私の目を見て言った。


『僕は陽子のこと、嫌いにならないよ。
しかも、こんな事で嫌いになるわけないだろ!

だから、これからは、嫌われちゃうんじゃないか、なんて思わずに、気になる事や悩んでる事があるなら僕に言ってほしい。

僕は陽子が辛いと僕も辛いんだ。
だから、怖がらないで、僕を信じて』


『……うん。わかった。ありがとう!
私、すっごく嬉しい。こんなに思ってくれる人がいて。それが私の大好きな人で。
これからは、恥ずかしい事でも勇気を出して言っていい?』


『うん、もちろん!その方が嬉しい』


『うん、わかった。これからは、ちゃんと伝えるね』


私たちは笑いあって、照れて、お互いを少しずつ理解し合えたことを喜んだ。

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