じれったい恋愛…～運命の人に気づくまで～

＊こんな時に会うなんて…＊

翌日、学校へ行く足取りは重く、隆君にどんな顔をして会えばいいのか分からなかった。



こんな時に、学校へと向かう途中、後ろから声をかけられた。



『あれ？陽子ちゃん？おはよう！』



自転車で後ろから声をかけたのは水谷先輩だった。



『あ、水谷先輩。おはようございます』


『あれ？何か今日、元気なくない？』


『え？あ、そんな事ないですよ！』



慌ててつくり笑いしてごまかす。



『何かあった？』



こんな風に優しい言葉をかけて、優しい態度をしてくる先輩。


こういう事をされるから、余計にあなたを好きになるってこと、わかってるのかなぁ？