じれったい恋愛…~運命の人に気づくまで~

放課後、予定通りバイトへ向かう。

バイトに入って夕方7時になりそうな頃、数人の制服姿の男子たちが入店してきた。

目を疑った。

それは岩山君と岩山君の彼女、そして隆君だったから。



キャッシャー(注文をとり、会計をする)に入っていた私は、目が点になりながら注文をとった。


『いらっしゃいませ。
今日はこちらでお召し上がりですか?』


『はい!』


『ご注文、お決まりになりましたらどうぞ』


他のお客様と同じ決まり文句で注文をとる。

3人は何だかニヤニヤとしている。

岩山君の彼女は1つ下の学年で、岩山君と同じ生徒会に入っているらしい。


私は今朝の岩山君の言葉を思い出していた。


『俺らにできるのは、あいつを応援してやること。

これからもちょくちょく話しかけると思うから』



それってこういう事?

だから昼休みにバイトの事きいてきたのか!



ここで初めてわかった。


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