じれったい恋愛…~運命の人に気づくまで~
翌日、学校へ行くと岩山君が話しかけてきた。
『みっちゃん!おはよう!
昨日はありがとね!あいつも喜んでた』
『うん、こっちこそ、わざわざ来てくれてありがとね!』
そこへ隆君がやってきた。
『あの、昨日は急に行ったりしてごめんね。
でも、みっちゃんの頑張ってる姿を見たかったから。
忙しそうだったね。夜遅くまで働いてたんでしょう?』
『うん、10時まで』
『いつもそれくらいなの?』
『うん、大体そうかな。
でも、時々9時までの時もあるけどね』
『そうなんだ。お疲れさま!』
『いえいえ。ありがとね!』
隆君には笑顔が戻っている。
諦めない事を、覚悟したかのようにも思える。
それはそれで困ってしまうけど…。
でも、同じクラスなのに毎日気まずく、下を向いて落ち込まれるより、笑顔で元気な方がずっといい。
私はこれからどうしたらいいのか。
わからないけど、とりあえず隆君も元気に戻ったことだし、私もいつまでも落ち込んでるわけにいかない。
先輩に心配かけないためにも、元気でいなくちゃ!