じれったい恋愛…~運命の人に気づくまで~
*そんな大事な事を決めさせないで*
数日が経ったある日。
帰り道で天笠先輩に声をかけられた。
今日はバイトがないことを知ると、うちの近くの○○公園の方へと一緒に帰った。
公園が近づくと、天笠先輩は話があるんだと言って自転車を駐輪場において公園へ入っていった。
仕方なく、付いて行くと少し距離をとって天笠先輩はこちらへ向き直った。
『あのさ、俺、ずっと考えてたんだけど…。
言おうか、言うまいか、随分と悩んだ。
でも、これを伝えなきゃ、俺、絶対に後悔すると思ったから言うよ』
『俺、みっちゃんの事がすんごい好きみたい。
みっちゃんに会ってから、俺、自分なりに変わろう!って努力したりして。
ほら、ここ最近、今日だって学校に行ってたんだよ!スゴいでしょ?
みっちゃんが、水谷のことが好きってこともわかってる。
でも、片思いでしょ?
俺だったら、みっちゃんを大事にするし、泣かせたりしない!
だから、頼む!
俺と付き合ってください!』
『………』
しばらく沈黙が続いた。
本当にビックリした。
まさか、こんな不良っぽい、チャラそうな人から告白されるとは思っていなかった。
しかも、私と出会ってから変わろうと努力したとか、本当にビックリした。
とにかく、断らなくちゃ!