じれったい恋愛…~運命の人に気づくまで~
もう、なんなの?
あんな事、そんな天笠先輩の人生に関わる高校を中退するかどうかを、私に決めさせないでほしい!
もう、知らない!あそこまで言っても、あんな風に私を困らせるなんて…。
天笠先輩の人生だ。
あとは本人がどうするか、任せるしかない。
私も家に帰ることにした。
こうして早目に家に帰る日は、大体りこちゃんと電話で長話をする。
今日も、りこちゃんと別れてからの出来事などを報告がてら話をした。
しばらくして天笠先輩が学校を退学したことを知った。
もう、きっと会うこともないだろう。
そもそもすむ世界?が違う人だ。
天笠先輩は以前言っていた。
いつもは夜中にバイクを乗り回している、と。
私の生活とは縁のない生活。
やはり住む世界の違う人なんだ。
そう、自分に言い聞かせ、私のせいじゃないことを祈った。