じれったい恋愛…~運命の人に気づくまで~
*嬉しい来店*
今日は3時から夜までバイトが入っていた。
バイト先へと向かう事にした。
しばらくして、後ろから抜かそうとする自転車がいた。
その自転車は私の横で同じ速度になって並走した。
『よっ!』
『中島くん!
あれ?部活、終わったの?』
『うん。緑川さんは今日は部活だったの?』
『うん、珍しく(笑)』
『そうなんだ。これから帰り?』
『ううん、これからバイトなんだ!』
『そっか~、えらいな~!』
『えらくなんかないよ~!』
『いやー。えらいよ!だって仕事してるんだよ!』
『そんな、大したことじゃないよ。みんなしてるし!』
『俺も部活終わったらバイト始めよっかな~!』
『え?引退したらってこと?
それなら来年じゃん!(笑) 』
『あれ?緑川さんのバイト先って駅前の○○だっけ?』
『そうだよ!知ってた?』
『うん、何となくね。
あ、でも、この前、あそこの前を通ったけど緑川さんの姿、見えなかったな』
『え?あっちの方、行くことある?』
中島君の家は学校がある町と同じで反対方向のはず。
なのに、こっちに来ることもあるんだ?