君をあきらめない ~永遠に続く愛を君に~
私は海璃の体温に全身が溶かされてしまいそうなほどの熱を感じた。

「これからもよろしく」
耳元でささやかれる言葉にも答える余裕がなく、ただただ首を縦に振りながら海璃の体にしがみつく。

「愛してる」
「・・・私も・・・」
やっとやっと絞り出した声に、海璃はふっと笑った。

いつもネクタイを緩めて、歩き方も遅い海璃。
寝ぐせ頭で出勤することだってしばしば。


でも、私の前で時々見せる熱く真剣なまなざしや言葉に、私は簡単に心を持っていかれる。
そして溶かされる。

これも海璃に言わせれば”ギャップ萌え”だ。
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