君をあきらめない ~永遠に続く愛を君に~
「私が死んだら」
私の言葉に海璃はピクリと体に力を込めて反応する。

ごめんね、こんな話をして・・・

でもちゃんと話ができるときにしておきたい・・・

「その時は私を忘れてほしいの」
「・・・」
「1年は悲しんでほしい。私を想って涙だって流してもいいよ?」
少し冗談ぽく言う私。でも海璃は笑わない。

「でも次の年には新しい恋を見つける努力をしてほしい。」
「・・・」
「そして40歳になるまでには新しい人と幸せな家庭を築いてほしい。」
「・・・」
「当たり前でいいから。普通の幸せでいいから。幸せになってほしい。」

だって私にはあげられないから。
海璃に。
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