君をあきらめない ～永遠に続く愛を君に～

「付き合って8年だぞ？」
「うん」
「怖いなー8年て」
「怖い？」
「だって8年だぞ？出会ったのが22歳だろ？大学卒業したてで出会って、付き合い始めたのが26だぞ？」
海璃と私はソファに座り、ワインを片手に話し込んでいた。

「そうだね」
今夜の8年記念も、海璃が提案してくれた。
今まで一度も海璃は記念日を忘れたことがない。

私よりもかなり記憶力のいい海璃。
私の言葉もいつも聴いていないようでしっかりと聞いていて、覚えてくれている。

今夜のおつまみも、私が少し前に食べたいと言っていたデパートのお総菜コーナーにあるチーズの盛り合わせと、生ハムのサラダを買ってきてくれた。
もちろん、そのおつまみにあうワインも。