君をあきらめない ~永遠に続く愛を君に~
私は幸せであたたかな涙を流しながら頷いた。

自分の左手の薬指にはめられた指輪を右手で握るようにしながら・・・。



海璃はその日の夜に海璃の両親に連絡をしていた。
私もその隣で電話の内容を聞いて、直接海璃の両親と話をした。

付き合って間もないころから、海璃の両親とは親しくさせてもらっていて、よく海璃の実家に遊びにも行っていた。
父の日や母の日、誕生日には海璃と一緒にプレゼントを贈ったり、海璃の姪っ子に会いに何度も実家へも足を運んでいる。

2人からは結婚することをずっと期待されていて、海璃の両親は入籍をするという報告を快く聴いてくれた。

私も海璃から電話を預かって話をすると・・
『京香ちゃん』海璃のお母さんが震える声で言った。
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