君をあきらめない ~永遠に続く愛を君に~
自分で考えを進めておいて、涙が溢れそうになる。

私は自分に喝を入れて、身支度を整え始めた。

ちゃんと動いておかないと、動けなくなるのではないかと不安になって、毎日最近は海璃が仕事へ行ってからできる限り動くようにしている。

着替えを済ませてリビングへ行くと、テーブルの上には海璃が作ってくれた朝食が置かれていた。
私が食べやすいように和食。

そしてちゃんと一回分の薬まで置かれている。

迷惑ばっかり・・・
また暗くなる心を切り替えるように私は座って食事を始めた。

食べることだって今は必死なんだから・・・生きてやるんだから・・・

元気だった時に食べていた3分の1の量を1時間かけてやっと食べた私。
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