君をあきらめない ～永遠に続く愛を君に～

「それに？」
両手を海璃に握られながら、まっすぐに見つめられる。

「一緒にいられる時間なんて限りあるだろ？人間いつ何があるかわからないんだから。もしかしたら明日俺が死ぬかもしれないんだぞ？」
「そういうこと言わないで」
「ごめん。でもわかんないだろ？だとしたら、俺は後悔する。もっとお前と一緒にいればよかったって。いたかったって。」

海璃は付き合って4年が経った頃、私にプロポーズしてくれた。

でも、私はちょうど仕事が楽しくて、それなりの実績がつめてきていて、結婚よりも仕事を選択した。

それ以来、海璃は私のタイミングを待ってくれている。

「結婚、そろそろ真剣に考えてほしい。仕事を優先したい気持ちはわかる。俺にできるフォローは全力でするから。結婚、考えてほしい。」
真剣なまなざしの海璃。
今までこんな私をあきらめずに付き合ってくれている海璃には感謝している。