君をあきらめない ~永遠に続く愛を君に~
「明日、早く帰るから。」
「うん」
「何かあったら必ず連絡しろ?」
「うん」
「じゃあ、行ってくる。」
「行ってらっしゃい」
「ちゃんとご飯食べろよ?」
「・・・うん」
「お土産買ってくる」
「うん」


ほかにも聞きたいことも言いたいこともたくさんある。

でも、すべてを飲み込んで海璃の言葉に返事をするだけで精いっぱいだった。


離れる瞬間、これが最後の別れなんじゃないかと錯覚してしまう。
こうして、海璃と別れることがあるかもしれないと不安になる。
< 166 / 309 >

この作品をシェア

pagetop