君をあきらめない ~永遠に続く愛を君に~
どうしても起きる気力がわかなくて、夕方になってからやっとベッドから抜け出した私。

リビングの机の上にはいつものように私のために海璃が作った食事が用意されていた。
私が食べやすいようにって、いつも和食。

ちゃんと朝飲む予定だった薬も置かれている。

きちんと回数分もらっている薬の数で、私が薬をちゃんと飲んでいないことが海璃に気づかれないように、紙に包んでそっとゴミ箱へ飲めなかった分の薬を捨てた。

こういう時、冷静な自分と、このまま薬をちゃんと飲まなければ海璃に迷惑をかける時間を減らせるかもしれないという、真っ黒な気持ちもあることに気が付く。


私は結局食事をとらないまま、窓から外を見た。

今頃、海璃はどこで何をしているんだろう・・・
< 168 / 309 >

この作品をシェア

pagetop