君をあきらめない ~永遠に続く愛を君に~
気付けば夕方になっていて、私はぼーっとリビングのソファに横になっていた。

何もする気力がわかない。

いい加減、薬を飲まないとならないと頭ではわかっていても体が動かない。
こうして自分の寿命を縮めているかもしれないとわかってもどうしても動けなかった。

海璃はどこで何をしているのだろうか・・・


私は自分の左手の薬指の指輪にそっと触れた。

今朝、海璃の薬指にも同じ指輪があることにやけに安心をした私。
何を疑って、何を不安に思っているのよ・・・と自分を諭そうとしている自分と、それでも止められない悪い想像・・・。

もしも私の体が元気だったら、不安な気持ちのままいたくはなくて、きっと海璃のことを追いかけるくらいのこと、していたんだろうと思う。
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