君をあきらめない ~永遠に続く愛を君に~
目を覚ますと、やけに白い天井に、ここが病院であることがすぐにわかった。
ちらりと視線を横にうつすと、そこには私の手を握り抱きしめるようにしてベッドにもたれて眠る海璃がいた。

疲れた顔。

目の下のクマもさらに大きくなっている。

私を心配して帰ってきてくれた海璃。
そのぬくもりに安堵しながら、こんな風に疲れ切って眠る海璃に罪悪感を感じた。

私がこんな風にしている。

海璃の左手の薬指には、私とおそろいの結婚指輪。
私のにはダイヤがついていて、海璃とは少しデザインが違う。
海璃の指輪はもっとシンプルなデザイン。

でも二人の指輪は横から見ると少し曲がっていて、∞無限に見える。

永遠に続く時間を願ったデザイン。永遠に続く愛を誓ったデザイン。
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