君をあきらめない ~永遠に続く愛を君に~
「海璃は絶対に記念日を忘れることなくて、記念日にはデートに誘ってくれたり、サプライズ用意してくれたよね」
「まぁな」
少し照れ臭そうな海璃。
「うれしかったなー」
「そりゃよかった」
「もっと・・・私もやってあげられたらよかったんだけど」
「これからに期待だな」
ふと後ろ向きなことを言ってしまった私にすぐに海璃がフォローしてくれる。
「うん」

一歩先を歩きながら、私の手をひいてくれる海璃。

その背中を見ながらいつまでもこの背中を見ていたいと思った。

「足元、ちゃんと見ろよ?」
「うん」

自分でも驚くほど、体調がいい。
もちろん、体力も落ちて息は切れている。
< 196 / 309 >

この作品をシェア

pagetop