君をあきらめない ~永遠に続く愛を君に~
私は海璃にお願いをして、車いすに乗り、二人で病院の庭を散歩した。
「寒くないか?」
「うん。大丈夫」
むしろ暑いくらい海璃に服を着せられて私はまるでだるま状態だ。
ゆっくりと海璃のペースで車いすをおしてもらう。
いつだって歩くのが遅い海璃。
一緒に仕事をしている時、私は誰よりも早く歩いて、少しでも誰よりも先に行こうとしていた。
そんな私からは海璃が理解できなかった。
しかも、こんなに歩くペースがゆっくりなのに仕事は私よりもできる。
でも、今初めて海璃の歩くスピードで世界を見ると、今まで見落としてきたものがたくさん見えることに気が付いた。
「寒くないか?」
「うん。大丈夫」
むしろ暑いくらい海璃に服を着せられて私はまるでだるま状態だ。
ゆっくりと海璃のペースで車いすをおしてもらう。
いつだって歩くのが遅い海璃。
一緒に仕事をしている時、私は誰よりも早く歩いて、少しでも誰よりも先に行こうとしていた。
そんな私からは海璃が理解できなかった。
しかも、こんなに歩くペースがゆっくりなのに仕事は私よりもできる。
でも、今初めて海璃の歩くスピードで世界を見ると、今まで見落としてきたものがたくさん見えることに気が付いた。