君をあきらめない ~永遠に続く愛を君に~
「ほら」
京香が落ち着いてから、俺は荷物の中から京香へのプレゼントの入った箱を渡した。
「なに?」
「必要かなと思って。そろそろ。」
京香は俺から箱を受け取ると、きれいにリボンをとり箱を開けた。
そこにはシルバーのチェーン。
「指輪を買った時に一緒に買ってたんだ。」
京香の病気を知ってから、俺なりに京香の病状と、この先どうなるのかを調べて、覚悟を決めていたつもりだった。その覚悟と一緒に結婚をしようと決めた。指輪を買うときにやがて必要になるかもしれないこのチェーンを一緒に買った。
本当はこのチェーンが使わなくてもいいようになることを願ってもいたんだ・・・。
いろいろな想いがこみ上げながら、俺は京香の薬指でぶかぶかになっていた結婚指輪を外し、チェーンに通して京香の首から下げた。
「またこの指輪がここにはめられるまで、頑張れよ」
結婚指輪に願う。もう一度、京香の薬指に戻れるようにと。
俺は京香の空っぽになった薬指をそっと握りながらそう願った。
京香が落ち着いてから、俺は荷物の中から京香へのプレゼントの入った箱を渡した。
「なに?」
「必要かなと思って。そろそろ。」
京香は俺から箱を受け取ると、きれいにリボンをとり箱を開けた。
そこにはシルバーのチェーン。
「指輪を買った時に一緒に買ってたんだ。」
京香の病気を知ってから、俺なりに京香の病状と、この先どうなるのかを調べて、覚悟を決めていたつもりだった。その覚悟と一緒に結婚をしようと決めた。指輪を買うときにやがて必要になるかもしれないこのチェーンを一緒に買った。
本当はこのチェーンが使わなくてもいいようになることを願ってもいたんだ・・・。
いろいろな想いがこみ上げながら、俺は京香の薬指でぶかぶかになっていた結婚指輪を外し、チェーンに通して京香の首から下げた。
「またこの指輪がここにはめられるまで、頑張れよ」
結婚指輪に願う。もう一度、京香の薬指に戻れるようにと。
俺は京香の空っぽになった薬指をそっと握りながらそう願った。