君をあきらめない ~永遠に続く愛を君に~
京香が車いすで病院の庭を散歩したいと言い出して、俺は看護師にお願いして車いすを用意してもらった。
京香の体を抱き上げて車いすに乗せる時、あまりの軽さにうろたえそうになった。
そっとそっと抱き上げないと壊れてしまうのではないかと不安になる。
心配する俺をよそに、京香は少しすっきりとしたような、穏やかな表情をしていた。
「寒くないか?」
「うん。大丈夫」
心配すぎてありったけの上着を京香に羽織らせると、京香がだるまみたいになった。その姿に少し俺が笑うと、京香はあきれたように笑う。
あーこの顔が見たかったんだ。
ゆっくりと車椅子を押すと、京香は病院の庭の景色や空を見上げて、嬉しそうに微笑んでいた。
こんなにゆっくりと京香と一緒に歩いたことはあっただろうか・・・
京香の体を抱き上げて車いすに乗せる時、あまりの軽さにうろたえそうになった。
そっとそっと抱き上げないと壊れてしまうのではないかと不安になる。
心配する俺をよそに、京香は少しすっきりとしたような、穏やかな表情をしていた。
「寒くないか?」
「うん。大丈夫」
心配すぎてありったけの上着を京香に羽織らせると、京香がだるまみたいになった。その姿に少し俺が笑うと、京香はあきれたように笑う。
あーこの顔が見たかったんだ。
ゆっくりと車椅子を押すと、京香は病院の庭の景色や空を見上げて、嬉しそうに微笑んでいた。
こんなにゆっくりと京香と一緒に歩いたことはあっただろうか・・・