君をあきらめない ~永遠に続く愛を君に~
京香は今37歳。
病気になったのは34歳だった。
余命を宣告されて、35歳を迎えた誕生日。俺たちはもしかしたら最後の誕生日かもしれないと、言葉にはしなくてもまだ不安は大きかった。
そんな京香が37歳の誕生日を祝えただけでも奇跡のようなことなのに。
これ以上の奇跡を望んだら、ばちがあたるんじゃないかと思ってしまう。
診察が終わり、病院から出て、家に帰る途中。
俺はハンドルを握りながらちらりと隣に座る京香を見た。
少し眉間にしわを寄せている京香は窓から見える景色の方に視線を向けて、何かを考えているようだった。
久しぶりに泣いた京香を見た。今も少し目が腫れている。
病気になったのは34歳だった。
余命を宣告されて、35歳を迎えた誕生日。俺たちはもしかしたら最後の誕生日かもしれないと、言葉にはしなくてもまだ不安は大きかった。
そんな京香が37歳の誕生日を祝えただけでも奇跡のようなことなのに。
これ以上の奇跡を望んだら、ばちがあたるんじゃないかと思ってしまう。
診察が終わり、病院から出て、家に帰る途中。
俺はハンドルを握りながらちらりと隣に座る京香を見た。
少し眉間にしわを寄せている京香は窓から見える景色の方に視線を向けて、何かを考えているようだった。
久しぶりに泣いた京香を見た。今も少し目が腫れている。