君をあきらめない ~永遠に続く愛を君に~
家に着き、そっと車を停めて、俺は京香の体を抱き上げて家に入った。
寝室に寝ている京香を運び、ベッドに寝かせる。
京香が起きないようにそっと靴を脱がせて、布団をかけた。

少し寝かせたほうがいい。

何年も京香と一緒にいて、俺も京香の体調を把握したり、京香の症状によってどうしてやればいいかわかるようになってきた。

もし、今京香が妊娠しても、全力で京香をサポートする。
今までの経験で、家事もできるようになった。仕事と家のことを両立させることだって、そこらの主婦並みにできるようになってきたと自分でも思う。

最近は京香の体調もよくて、家のことはほとんど京香がしてくれている。
でもなるべく、食事の後の食器洗いや二人で一緒に入った後の風呂掃除とかは率先してやるようにしていた。今は、自分の生活のルーティーンの中に、家事も当然のように入っている。

意外と家のことをするのが好きだ。
家のことをしていると、一人じゃないと実感できるからかもしれない。

俺はそっと目を閉じている京香の頭を撫でた。
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