君をあきらめない ～永遠に続く愛を君に～

「極力京香の体に負担がかからないように、治療はしない。それにもしも子供ができても、京香か子供かの選択を迫られるようなことになったら、迷わず俺は京香をとる。」
「・・・うん・・・」
「でもさ」
「・・・」
俺の胸の中で京香が泣いているのがわかる。

「あきらめたらだめだよな。」
「・・・」
「ふたりで奇跡、起こそう。」
「うん」

俺たちはただ二人で歩むだけの未来ではなく、その幸せの先に新しい夢を見つけた。

叶うかはわからない。

でも、二人で生きることを”諦めない”と決めた俺たちは、生きることだけじゃなく、もっと幸せな未来をつかむための努力もあきらめないとこの日誓った。