君をあきらめない ~永遠に続く愛を君に~
「べろべろ確定だな」
「それは嫌」
「無理だよ。俺、京香のことだって時々食いちぎりたいのに。」
「やめて」
「こうしてらんない」
海璃は私の体を抱き上げて、ソファにそっとそっと横にした。
「え?ごはんは?」
「あっそっか。でも安静にしないと。いっそここで横になって食べるか。」
「無理でしょ」


この日から海璃はどんどんと過保護になった。

海璃がいないときに出掛けることも、お風呂に入ることも禁止。
洗濯物も禁止。

毎日医師に進められたサプリメントを飲み、食事は海璃が作る健康食。

たまにしつこいと思うことはあっても、海璃の気持ちが伝わって、私はうれしかった。
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