君をあきらめない ~永遠に続く愛を君に~
湯船に一緒につかりながら、海璃が私の方を見る。
「この子がうまれたら、海璃が本当にこの子を食いちぎるんじゃないかって思ったら不安になった。」
「そうなんだよなー。俺も不安だ。」
「・・・」
また親ばか発言。
あきれる私に海璃が真剣な表情で考え始める。

「俺本気で育休とろうと思ってんだよな。」
「・・・仕事、大丈夫なの?」
「まぁリモートでも仕事はできるし、フルで育休とれるとは思わないけどさ。俺も生まれてから少しの間はこの子の成長をすぐそばで見ていたいじゃん?それに、京香のサポートもしたいからさ。」
「海璃に任せる・・。産後は助けてもらえると嬉しいけど。育休は・・任せる。」
「おう。会社にも相談してみる。」
「うん」
海璃はいつものように私のお腹に触れる。
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