君をあきらめない ~永遠に続く愛を君に~
今夜も海璃の腕の中で眠りに落ちる。

目を開ければ海璃の寝顔。

その今でも変わらない無邪気な寝顔に、愛おしさがこみ上げる。

もうすぐ、海璃はパパになる。

そんな海璃の隣にいることができている自分自身が信じられなくて、夢じゃないかと思うたびに海璃の手を握る。


最近はいつも私のお腹に触れている海璃の手にそっと私が手を重ねると、「ん?」と海璃が少し目を開けてから、私の体をぐっと抱き寄せて、私が触れていた手を大きな手で包み込んでくれた。



幸せすぎて少し気を緩めると涙が流れそうになる。
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