君をあきらめない ~永遠に続く愛を君に~
「あー痛かった。これで寝れる。」

海璃の提案通りにした私はおっぱいの痛みから解放されてやっと寝室に戻れた。

「いつでも言え」
ベッドに二人で戻りながら言う海璃に、あとから冷静になり恥ずかしくなった私は視線をそらす。
今は直視できない。海璃のこと。

「おやすみ!」

恥ずかしくて背中を向けて布団をかぶると「おやすみ」と海璃が私の体を後ろから抱きしめた。

寝る時、海璃は絶対に私に背を向けない。
それは結婚前も今も変わらない。

「なぁ、京香」
「ん?」
私の体を抱きしめたまま話始める海璃。
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