君をあきらめない ～永遠に続く愛を君に～

「いつ再検査行くんだ？」
「来週の水曜日に有休使えそうだから行ってくる。検査が早く終わったら出勤するけど。」
「付き添うよ、俺。」
パスタをゆでている私。タイマーを確認しながら話をしていると、海璃がパスタのお湯をきるためのザルを出してくれている。

「無理だよ。私たちが同じ日に休むなんて無理。」
「・・・でも気になるじゃん」
口をとがらせているだろうと、海璃の顔を見なくてもわかる。

でも、同じ部署の中で、成績が1位2位のいわば戦力である私たちが一緒に休むなんてありえない話だった。

本当は有休だって切羽詰まらないと使わせてもらえないくらい、少しブラックなほどに休みが取れない。今回の再検査での有休も、半分の時間だけにして一日の半分は出勤してほしいといわれたくらいだ。

「大丈夫だよ。結果はすぐメールするから」
「電話にしろ。なんかあったら俺外出して迎えに行くからさ。」
私は免許を持っていない。海璃は車で移動しているから、どこかへ行くときは私を連れて行ってくれることが多い。