君をあきらめない ~永遠に続く愛を君に~
海璃はすぐにでも私たちの関係を職場で隠さず付き合うことを提案した。
でも、私は嫌がった。

この先に何があるかわからない。

同じ職場で同じ部署で、しかもライバル関係なのに、何かがあったら気まずくなるのは嫌だった。

付き合い始めてから、内緒で交換するメールも、メモも、ばれないように交わす視線も、すべてがきらきらした今ではいい思い出だ。

もしかしたら、海璃がいなかったら私はここまでがんばり続けることができなかったかもしれない。

辛い時に支えてくれたのも。苦しい時にそばにいてくれたのも。
嬉しくて飛び上がりそうなときに一緒にガッツポーズしてくれたのも。

すべて海璃だ。

私のことを私以上に・・・表現してくれるからいつも冷静でいられたのかもしれない。

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