君をあきらめない ~永遠に続く愛を君に~
でもどんどんと減っていく体重に、私は恐怖すら感じていた。

こうして私の体は自分の物じゃないみたいに・・・壊れていくんだろうか・・・

『京香?』
「ん?ごめん」
『明日は無理はすんなよ?』
「うん」
『別に明日じゃなくてもいつだってデートはできるんだからさ。』
海璃の言葉が私の心にまっすぐささる。

いつでもできるわけじゃないんだよ、海璃。
これが最後のデートなんだよ。

「うん、大丈夫。」
何とか言葉を続けた私は海璃にもうすぐ家に着くからと伝えて電話を切った。
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