君をあきらめない ~永遠に続く愛を君に~
家についてから私は湯船にお湯をためて体を温めた。

どんどんと痩せていく体。

『余命一年です』
こんなドラマのような言葉を言われるなんて思っていなかった。

あの日から、準備をしてきた。

動揺する心と、冷静に準備をする自分。

でもふと立ち止まると、涙が自然とあふれ出して止まらなくなる。

私は湯船の中で自分の体を抱きしめるようにして泣いた。

あと一日。
がんばらないとならない・・・。

それは自分のためじゃない。
海璃の未来のために・・・幸せのために・・・
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