君をあきらめない ~永遠に続く愛を君に~
今日の行き先は私がリクエストした場所だった。

ずっと二人で行きたいと言っていた場所。

付き合って初めてデートした場所だった。

「まずは水族館だな」
「うん」
海璃がハンドルを握り、車を走らせる。

「寒くないか?」
「大丈夫」
「そっか」
「うん」
「寝ていいからな」
「うん」
ドリンクホルダーにはすでに私の好きな飲み物が用意されていて、海璃の車の後部座席には私用のブランケットが用意されている。
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