君をあきらめない ~永遠に続く愛を君に~
「きれいだねー」
「あぁ。」
私たちははじめてのデートの最後に来た、海を見渡せる高台に来ていた。

夕日が海に沈んでいく。

置かれているベンチに座り、私たちは夕日が沈むのを見た。



この夕日が沈んだら話をしようと決めている私は緊張して手が震えた。

それでも、海璃の顔を覚えていたいと、ちらりと海璃の顔を見る。

夕日に照らされた海璃の横顔。

目が合うと「ん?」と優しく微笑んでくれる。

私は夕日よりも海璃の顔を忘れないように瞳に刻み付けた。
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