必ず守るから、だから、笑って


頭をぶんぶん振って余計な花たちを振り払う。


そんな私を晴葵はすごい引いたような目で見てきているけど気にしない。



「……晴葵、学校は?私たち2人とも無断欠席、だよね?」



「あー、そっちは大丈夫だよ。壱星がなんとしてくれてるらしいから俺ら2人とも無断じゃないよ」



さすが、というべきか。


抜かりない手の回し。


総長としての判断力もそうだけど、なぜいっくんに任せたのか……。


透理くんの方が普通に欠席だと言っておいてくれそうなものなのに。



……まぁ、無断欠席になってないのならいいか。



「それならよかった。ありがとう」



そして、なによりも大事な質問。


「……晴葵。私、ブレザーないみたいだけど、どこにやった?」


起きてすぐ気が付いたこと。


あの日、熱で忘れていたけれど、先生にジャージに着替えさせてもらった。

それから、自分で制服をしまった覚えはない。

つまり、先生が鞄にいれてくれた、もしくは忘れたか。


だけど、ブラウス、セーター、スカートはちゃんとハンガーに掛けてあった。

多分、晴葵がやってくれたのだろう。


ただ、ブレザーだけが部屋中探しても見つけることが出来なかった。


何日もお風呂に入っていないのが気持ち悪くてすぐにでも入りたかったけれど、
これを聞くまでは入れない。




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