必ず守るから、だから、笑って
「あ、四柳くん、こんちには。お邪魔します」
相変わらず綺麗な銀髪から除く鋭い眼差しは、最初に会った時よりも少し和らいでいる気がした。
あくまで、気がした、だけど。
前と同じ位置に座ろうとすると、なぜか晴葵がそれを阻止するかのように腕をつかんできた。
「…?晴葵、どうしたの?」
「あー、っと。希愛はこっち」
そういって連れてこられたのは前に晴葵が座っていた、ふかふかの大きな椅子だった。
「えーっと…。ここは晴葵が座る椅子だよね?」
大きいソファと言っても他のみたいに何人も座れるものではなく、1人掛けのものなのだ。
そこに座れと…?
私の頭の中がはてなで埋め尽くされているのにも関わず、晴葵はそんな私を無視して、その立派なソファに腰かけた。
その行動にますます訳が分からなくなる。
どういうこと?
立ってればいいのかな?
訳が分からず晴葵を見れば、自分の膝をぽんぽんとしていた。
「希愛はここ」
…うん!?
ここって、膝の上!?
なんで!?
「うーんと、あの席あいてるよね?」
「あいてない。あそこは”アイツ”が座るから」
えー…。
あそこ3人くらいは余裕で座れそうなソファじゃん…。
どんだけすごい体形の人でも2人は座れるじゃん…。